超凡人サラリーマンのためのビジネス書ベスト100

意識が低すぎず高すぎず、大きすぎず小さすぎず普通の会社に勤めるサラリーマンが、大量に読んだビジネス書の中から本当に普通の人でも役に立つ、みんなが知らない意外な百冊を紹介していきます。

理屈っぽい人がゼロから料理を始めるときに読む本とクックパッドやYoutuberの簡単レシピがダメな理由

本記事の対象読者:本当のお料理「ゼロ」はどこなのか?

学生時代からずっと一人暮らしなので親も色々心配して持たせてくれたが、結局自炊は身につかなかった……そういう私が、真面目に料理をしてみようと思って読んだ本を紹介していきます。家庭科の授業があっただろうと思うでしょうが、うーんなんか進学校だったからロクになかったんですよね。餃子をみんなで作っておしまい、みたいな。

目次

 

クックパッドリュウジはダメ。検索スキルが非常に重要になる

現代で最初に触れるのは、おそらくクックパッドではないでしょうか? 簡単な親子丼とか。

で、私はなんとなく作ってみましたが、全然美味しくないです。

料理初心者にとって、めちゃくちゃたくさん地雷があります。

要は、長らく自炊をしていない人は、比較対象が外食なのです。外食というのはめちゃくちゃ美味しいわけです。

そこにレンジでチンみたいなやつはだいたい美味しくないというか、味が薄いんです。でも、素人はそれをどう調整したらいいかがわかりません。要はある食べ物の味が、塩味とか甘みの一体どれにあたるのか、それが分かってないので調整ができないのです。

もう一つは、クックパッドが想定する読者のレベルというのは、おうちでずっと自炊をしている人です。要は調理器具や素材は家庭用だけれど、経験値としてはプロ向けです。玉ねぎを入れる と書いてあれば、だいたいこういう料理でこれを作るんだったらこう切るんだろう、というのがわかる人向けです。

でも初心者ってそれすらわからないんですよね。玉ねぎってどう切ったらいいのかわからない。もちろん、観察力があれば普段食べている料理を真似てやればいいわけですが、どうですかね? 作らない人が適切に記憶できるでしょうか。作るようになったら外食もありがたみがあって色々観察すると思うのですが。

味見しながらでいいって土井善晴先生も言ってくれるわけですが、本当に何もわからないので、にんじんって焼いたときってどれぐらい甘ければ正解なんだっけ?ってそれがまずわからないんです。

というわけで、まず何冊か本を読むことを私は薦めます。ここにある本を全部読んだら、外食並とはいえませんが、「美味しい」と言えるレベルのものを作れることを保証します。

 

味の知識、素材の知識、調理法の知識

この3つがある程度揃ってきたところで初めてお料理が楽しくなってきます。

 

そもそも料理の道具や調味料は何を買ったらいいかわからない人のために

調味料や道具の揃え方から始まっているのが最高です。

あとは調味料の代用を勧めているところも最高です。

 

料理には難しさがある、という概念:なんとなくお肉を焼いてみたけど全然美味しくないという人のために

 

この本は調理科学を扱ったもので絶対に初心者がまず読むべき本だと思いました。

 

上の本を読んで、もっと調理科学について知りたいと思った人と筋トレする人のために

『Cooking for Geeks 料理の科学と実践レシピ』

これはタイトルからしてそそりますよね。次の本と似た雰囲気の翻訳本ですが、私は初心者にはこちらを推します。目次を見ていただければわかるように、結構網羅的な項目立てになっているから、上のようなとっつきやすい本のあとにある程度まとめて目を通すといいよねという感じです。

 

低音調理は一度体験すると感動しますし、味の安定性もすごいです。シャイニー薊さんの動画で知ったのでBONIQを買うべきだったのかもしれませんが、アイリスオーヤマの1万円ぐらいのもので十分満足しています。

 

 

ザ・フード・ラボ』

 

Cooking for Geeksと同じ、このジャンルのマニア向けの本で洋書の翻訳です。

なのでちょっと比較したお話しますね。この本は一般的な調理科学の本というだけではなく、よく言われていたことを実験してみたという要素があり、Cooking for Geeksの天下り的な説明より好む人がいるかもしれません。どうも人気のブログの著者がまとめた本ということですね。

たとえば、

・卵の色は視覚を通じて味の印象を変える(色を塗り直してしまえば、味の違いはわからない)

といったことをブラインドテストで実験しています。

ただし、目次を見てもらえばわかりますが網羅性ではCooking for Geeksのほうがよいです。網羅性の観点から言及しておくべきこととして、これ値段見てもらえば察せられるように、百科事典1冊分ぐらいあるでかくて分厚い本ですが、実はこれは抄訳版です。英語が読める人は同じ値段で原書のフル版が買えますね。

『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』

 

 

『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』

 

 

この帯のキャッチコピーは最高です。「手を抜いてもおいしくなるギリギリのラインがわかる」そうです。これが私の知りたいことでした。

 

まだ読んでないけど良さそうな本

『日本一簡単なのには訳がある』

 

悪くないけど上の本のあとでいいかなと思った本

『「こつ」の科学 調理の疑問に答える』

 

100の質問に丁寧に答えていくという構成なのですが、正直初心者からすると全然知らない常識について「XXの前には○○することになっているが、なぜ?」といった形で出てくるので、初心者を脱してから読んだほうがいいかなという印象でした。

また、「新装版」とついているように、初版は結構古い本です。和食中心でもあります。そのあたりが初心者には使いにくいのではないかなと。

説明は調理科学に基づいていて丁寧なので、私ももう少し上手になったら再読してみたいと思います。

 

『料理の科学』

 

 

 

 

現代は What Einstein Told His Cook アインシュタインが料理人に言ったこと という感じでしょうか(最初『アインシュタインが語る料理』と訳そうとしましたが違いますね……)。中身にはアインシュタイン要素はなく、調理科学について一問一答で答えていきます。この本も上の本と一緒ですが、海外の食糧事情に根ざしていたりして、さらにピンときづらいので、私はかなり料理が上手になってから読めばいいかなと思っています。