超凡人サラリーマンのためのビジネス書ベスト100

意識が低すぎず高すぎず、大きすぎず小さすぎず普通の会社に勤めるサラリーマンが、大量に読んだビジネス書の中から本当に普通の人でも役に立つ、みんなが知らない意外な百冊を紹介していきます。

勉強法(自分であれ子供であれ)を学校教育の実践から学ぶ

 

教育の科学そのものではないですが、人間が知識を学ぶときに参考になる分野の一つに認知心理学発達心理学があります。

 

『私たちはどう学んでいるのか』

 

 

 

 

認知科学と教室での学びについては以下3冊が参考になりますので、このいずれかを読むのが良いと思います。

決定版と言えるのは最初の1冊です。『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』。amazon.comでのレビュー数も4桁あり、決定版といっていいでしょう

下2冊のほうがより教室での学びや先生の視点を含んでいます。どちらも非常にアメリカンな書き方なので、好き好きは出そうですが、どちらかというと読みやすいのは『認知心理学者が教える最適の学習法  ビジュアルガイドブック』でしょうか。

 

『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』

 

 

認知心理学者が教える最適の学習法  ビジュアルガイドブック

 

 

 

教師の勝算

 

 

認知科学そのものではありませんが

社会人がマクロ経済学とミクロ経済学を独習するには

要約:高校卒業したてより社会人のほうが勉強が得意になっている部分もある。それを生かしてミクロマクロを勉強した経緯を残します。

自分が経済学部時代に経済学の基礎授業で躓いたことの思い出しをしていきます。

目次

 

参考書選定

学部修了レベルを目指すということで「院試 ミクロ経済学 テキスト」などで検索しています。ただ、公務員試験であれ、院試であれ、そこまで大枠は変わらないみたいですね。

大人なので、初心者向けっぽい本を恥ずかしがらずに買う作戦でいきます。そういう意味で公務員試験向けの本のほうがわかりやすい演習本があるかなと思ったのですが、案外みっちり講義みたいな本が書店では大きく取り扱われていたので、いったん避けました。

あとは絶対に演習からやることにします。理論を追ってさっと覚えられる頭ではもとからないのです。演習で馴染む必要があるでしょう。

マクロ経済学の定番書

マクロ経済学の最終目標はこちらのようです。動学マクロ(学生時代に憧れてたが全然触れられなかったところですよ)までフォローがある様子。

この本にたどり着く手前で、いくつかステップをふもうと思います。

 

これが初心者向けの定番書のようですね。

 

講義編がこちらと。

 

しかし書店でパット見つからなかったので

 

こちらを買ってきました。証明問題なんかはほぼなくて、ほとんどの関数が具体的なようです。これをまず触っていき、中谷を挟むか、いきなり二神にいけるか考えてみます。

ミクロ経済学の定番書

演習書が存在する本としては以下の3冊、武隈、神取、奥野が定番のようです。

 

 

 

 

奥野が最もレベルが高いですが、神取も色々実例と言語的な説明があって読み応えがあるので、奥野の演習が手詰まらないレベル・神取の読了を最終目標とします。(それで院試の準備として成立するようです)

奥野についてはよくゲーム理論の不足が指摘されているので、ゲーム理論の教科書も補足で読む必要があるかもしれません。

ちなみに、奥野についてはamazonのレビューなどで不足が指摘されている双対性アプローチについての以下の補足ページが存在します。

sites.google.com

もう1冊見つけています。定番かどうかは不明なのと、既に絶版になってしまっているようですが

 

こちらが演習+言語による説明を丁寧に含んでいます。武隈+神取を1冊で済ますイメージです。

難しい、簡単の評価が分かれますが、かつては武隈が標準書だったようですが、今となっては少し簡単すぎるといった評価です。

 

教科書をどう進めていくかの作戦

私は最初に手を付ける問題集を武隈にしたのですが、なぜかというと武隈の演習が関数が具体的で、解説も簡易です。全部で70問ほどです。(問題とトピックについては奥野とさほど差はありません)

奥野については(初版を手元においているので注意してください)、解き方の指定があったりすることで、実質的に証明に近い問題が見られます。これがちょっと初心者にはハードルが高いと感じられました。

武隈は、ラグランジアンを使わずに「微分してゼロ」「これは補題を使ってイコール」のように、問題を最短で解くことに特化した説明で進みます。

武隈の中身について詳しくレビューします。とりあえず消費者理論の最後の問題まで見た感じ、最後のスルツキー分解をゴールに、最初は効用を定数にして、徐々に文字を増やしていくような形になっています。つまり、理解した上で問題を解いていくというよりは、とりあえず手を動かして概念をなじませるような使い方を想定しているのだと思います。

ですから、まず問題を見て、解き方を確認して、とりあえず解説通り解いてしまうことで、概念を頭に入れるという使い方が向いていると思います。授業などで概念が既に頭に入っている、一度解説を読めば頭に入るというタイプの人は、最初から神取を読んで、奥野で解き方を練習するのがよいでしょうが、言語的な説明だけでは要点が頭に入り切らない人は、武隈のざっとした説明+とりあえず簡単な関数で問題を解かせるというスタイルが向いているでしょう。記憶力のよい人と、記憶を節約したい人、物覚えの悪い人、それぞれに向いている本があると思います。

数学的なこと

マクロ経済学の演習本から先にやっているので、そちらで出てきた数学の話からして、都度追記していきます。

高校では数学は得意だったのに挫折

そもそも高校の授業では別に数学が苦手な方ではなかったので、なんかどんどん出てくる数字についていけなくて、ものすごくショックだったんですね。

いくつか重要なバイアスがあったと思います。

高校3年生(というか、私は浪人したので4年生です)の段階では、数学が「わからない」という感覚を忘れている

→これがひとつ大きかったんだなと思います。

証明や厳密さ(大学入試レベルですが)を意識して考えていたつもりだったので、意味がわからない記号を飲み込んで、とりあえず手を動かしてみる、ということが出来なくなっていたんですね。傲慢になっていたというか。

しかし、学習心理学が教える通り、とりあえず手を動かす、例題を解いてみることは何重にも意味があります。

まず概念自体を記憶する必要がありますが

・テスト効果

によって関連概念が刻まれるというのもありますし、演習を解くということ自体が

・目的をもった練習(deliberate practice)

に近いということもあります。

そもそも何がわからないかわからない状態というのも数年ぶりな訳ですから

メタ認知

も働いていません。

逆に言えば、社会人になって、教科書のないタスクをやるなかで、全然自分では知らないことがたくさんあること、(大げさに言えば謙虚になったということでしょうか)を学んだ今となっては、とりあえず手を動かすとか、何が分からないのか考えるとか、そういうタスクに慣れた今となっては、これをとりあえず覚えてしまわないと前に進めないな、といった勘は働くようになっています。(それでも、演習形式で覚えるって抵抗があるので油断せずやっていく必要がありますね)

合成関数の微分が分からない

→これは数IIICをやってればみんな出来るようなことです(そう教えてくれ!)。なので、合成関数の微分や連鎖律で検索すればすぐに演習できます。

 

微分偏微分が分からない(そもそも全微分がなんなのか? dαとδαの違いなど)

→証明は証明でよいのですが、使えるようにならないので、いろいろな関数で練習をするべきかなと。

ネットで「全微分」で検索すれば、ある程度具体例が出てくるので、手を動かせば馴染むと思います。

eman-physics.net

この人ことでもあれば、と思ったのが、上の記事です。多分今の理系大学生とかググってお世話になってるようなサイトなんじゃないでしょうか。

概念的な理解に役立ったのはこの本なので、図書館で1~2時間かけて読んで見るのも良いと思います。小島寛之先生は統計学、経済学そのものなども含め、初心者向けの数学の本や一般向けの新書をたくさん書いてらっしゃる実績ある方です。よき論文作成者(要は大学教授)とよき指導者は違うものですから、こういう本を頼るのも自然だと思います。

マクロ経済学

IS曲線・LM曲線の移動の話

そもそも均衡時の曲線っていう概念がどうなんでしょうか、高校物理の延長だと分かりにくいとは思っています。つまり、ある状態のうち安定的なものだけ描き出していった曲線なわけです。

ここは先にミクロ経済学をやっておいたほうがいいところではありますね。カリキュラム的には最初は国民経済計算とかをやってるので、ミクロ経済学

IS曲線が財市場の均衡だというところまでは比較的わかりやすいのですが、

補足教材

さて、効率のよい学習には、複数の学習方略を試すことが重要です。

ここで案外講義というのがバカにならないなと思います。音声と言語の利用です。図はテキストブックにものっているのですが、人間が図を描きながら説明をしてそれをメモにとるという時間は結構色んな感覚器官を使いますし、言語を使ったり例を出してもらうことで既存の認知リソースに訴えかけやすいだろうと思います。(図は、教育心理学でいうところの先行オーガナイザーの役割にもなります)

上のところでは問題=数式=概念名を覚えるのが一番効率がよいだろうと判断したわけですが、それだけでは不足する部分がここです。

しかし、これは大人にはないものなんですね。そこで数式中心ではなく、具体的な文脈や言語によって説明する教材がほしいとおもいました。普通はマンキューやクルーグマン、あとは齋藤などが候補なのでしょうが、音声で読めるとなお頭を効率的に使えるかなと思いました(あとは電子移動中や運転中などにも聴けますので)。

電子書籍の読み上げを考えたわけです。

しかし、経済学のある程度真面目な本ってグラフ必須なので、レイアウト固定の画像ものばっかりなんですよね。

そんな中、非常に真面目にマクロ経済学の全体を紹介した本があったのでぜひ皆さんもkindleスマホの読み上げで聞いてほしいです。表やグラフを前提とした説明もありますが、先にある程度学習しておけば何を言っているかは検討がつくレベルです。

国民計算、生産関数の議論から始めて、消費関数、投資関数、貨幣市場……と広がっていく標準的な教科書通りの構成になっています。

政府支出の乗数はどの程度なのか?といった話も出てくるので、具体的なイメージが湧きやすくもなるでしょう。

ただし、もっと具体例が多いものというと、やはりマンキューや齋藤があがってくるとは思います。マンキューレベルのものでいいので、本物のマクロ経済を例にとりながら解説してくれる本の、フローレイアウトの本を見つけたい……。見つけたらまた記載します。

ミクロ経済学

単語を見ていると出てくる双対性アプローチについて。要は何を固定と考えて問題を解くか?ですね。

kitaguni-economics.com

 

 

オブジェクト指向プログラミングについて文系の非プログラマーが学ぶための1冊

経験のほぼない文系向けの本は『Head Firstオブジェクト指向分析設計』

オブジェクト指向プログラミングについて知りたい方は、ある程度プログラミングが出来る(C系の言語をなにか一つやってことがあればOK。pythonjavascriptでも大丈夫でしょう)という前提であれば、下記の本をおすすめします。

疎結合と密結合、ユースケース分析、SOLID原則、リファクタリングなどについて、非常に具体的な事例をもとに説明してくれる素晴らしい本です。

 

 

カバーが怪しいですし、中身も怪しいですが、プログラミング経験がない人こそ、こういう冗長性の高い本を選ぶべきです。

 

 

 

私がオブジェクト指向プログラミングに興味をもった理由

 

 

一般的な定番本は『アジャイルソフトウェア開発の奥義』

 

 

いわゆるボブおじさん(Uncle Bob)の本ですが、今はCleanシリーズの人という感じなのでしょうか。こちらだけ電子書籍化されていません

理屈っぽい人がゼロから料理を始めるときに読む本とクックパッドやYoutuberの簡単レシピがダメな理由

本記事の対象読者:本当のお料理「ゼロ」はどこなのか?

学生時代からずっと一人暮らしなので親も色々心配して持たせてくれたが、結局自炊は身につかなかった……そういう私が、真面目に料理をしてみようと思って読んだ本を紹介していきます。家庭科の授業があっただろうと思うでしょうが、うーんなんか進学校だったからロクになかったんですよね。餃子をみんなで作っておしまい、みたいな。

目次

 

クックパッドリュウジはダメ。検索スキルが非常に重要になる

現代で最初に触れるのは、おそらくクックパッドではないでしょうか? 簡単な親子丼とか。

で、私はなんとなく作ってみましたが、全然美味しくないです。

料理初心者にとって、めちゃくちゃたくさん地雷があります。

要は、長らく自炊をしていない人は、比較対象が外食なのです。外食というのはめちゃくちゃ美味しいわけです。

そこにレンジでチンみたいなやつはだいたい美味しくないというか、味が薄いんです。でも、素人はそれをどう調整したらいいかがわかりません。要はある食べ物の味が、塩味とか甘みの一体どれにあたるのか、それが分かってないので調整ができないのです。

もう一つは、クックパッドが想定する読者のレベルというのは、おうちでずっと自炊をしている人です。要は調理器具や素材は家庭用だけれど、経験値としてはプロ向けです。玉ねぎを入れる と書いてあれば、だいたいこういう料理でこれを作るんだったらこう切るんだろう、というのがわかる人向けです。

でも初心者ってそれすらわからないんですよね。玉ねぎってどう切ったらいいのかわからない。もちろん、観察力があれば普段食べている料理を真似てやればいいわけですが、どうですかね? 作らない人が適切に記憶できるでしょうか。作るようになったら外食もありがたみがあって色々観察すると思うのですが。

味見しながらでいいって土井善晴先生も言ってくれるわけですが、本当に何もわからないので、にんじんって焼いたときってどれぐらい甘ければ正解なんだっけ?ってそれがまずわからないんです。

というわけで、まず何冊か本を読むことを私は薦めます。ここにある本を全部読んだら、外食並とはいえませんが、「美味しい」と言えるレベルのものを作れることを保証します。

 

味の知識、素材の知識、調理法の知識

この3つがある程度揃ってきたところで初めてお料理が楽しくなってきます。

 

そもそも料理の道具や調味料は何を買ったらいいかわからない人のために

調味料や道具の揃え方から始まっているのが最高です。

あとは調味料の代用を勧めているところも最高です。

 

料理には難しさがある、という概念:なんとなくお肉を焼いてみたけど全然美味しくないという人のために

 

この本は調理科学を扱ったもので絶対に初心者がまず読むべき本だと思いました。

 

上の本を読んで、もっと調理科学について知りたいと思った人と筋トレする人のために

『Cooking for Geeks 料理の科学と実践レシピ』

これはタイトルからしてそそりますよね。次の本と似た雰囲気の翻訳本ですが、私は初心者にはこちらを推します。目次を見ていただければわかるように、結構網羅的な項目立てになっているから、上のようなとっつきやすい本のあとにある程度まとめて目を通すといいよねという感じです。

 

低音調理は一度体験すると感動しますし、味の安定性もすごいです。シャイニー薊さんの動画で知ったのでBONIQを買うべきだったのかもしれませんが、アイリスオーヤマの1万円ぐらいのもので十分満足しています。

 

 

ザ・フード・ラボ』

 

Cooking for Geeksと同じ、このジャンルのマニア向けの本で洋書の翻訳です。

なのでちょっと比較したお話しますね。この本は一般的な調理科学の本というだけではなく、よく言われていたことを実験してみたという要素があり、Cooking for Geeksの天下り的な説明より好む人がいるかもしれません。どうも人気のブログの著者がまとめた本ということですね。

たとえば、

・卵の色は視覚を通じて味の印象を変える(色を塗り直してしまえば、味の違いはわからない)

といったことをブラインドテストで実験しています。

ただし、目次を見てもらえばわかりますが網羅性ではCooking for Geeksのほうがよいです。網羅性の観点から言及しておくべきこととして、これ値段見てもらえば察せられるように、百科事典1冊分ぐらいあるでかくて分厚い本ですが、実はこれは抄訳版です。英語が読める人は同じ値段で原書のフル版が買えますね。

『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』

 

 

『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』

 

 

この帯のキャッチコピーは最高です。「手を抜いてもおいしくなるギリギリのラインがわかる」そうです。これが私の知りたいことでした。

 

まだ読んでないけど良さそうな本

『日本一簡単なのには訳がある』

 

悪くないけど上の本のあとでいいかなと思った本

『「こつ」の科学 調理の疑問に答える』

 

100の質問に丁寧に答えていくという構成なのですが、正直初心者からすると全然知らない常識について「XXの前には○○することになっているが、なぜ?」といった形で出てくるので、初心者を脱してから読んだほうがいいかなという印象でした。

また、「新装版」とついているように、初版は結構古い本です。和食中心でもあります。そのあたりが初心者には使いにくいのではないかなと。

説明は調理科学に基づいていて丁寧なので、私ももう少し上手になったら再読してみたいと思います。

 

『料理の科学』

 

 

 

 

現代は What Einstein Told His Cook アインシュタインが料理人に言ったこと という感じでしょうか(最初『アインシュタインが語る料理』と訳そうとしましたが違いますね……)。中身にはアインシュタイン要素はなく、調理科学について一問一答で答えていきます。この本も上の本と一緒ですが、海外の食糧事情に根ざしていたりして、さらにピンときづらいので、私はかなり料理が上手になってから読めばいいかなと思っています。

マインドフルネスと仕事のパフォーマンスについて

マインドフルネスってなんか怪しいよね?

人間のパフォーマンス向上のための心理学
-マインドフルネスーアクセプタンスーコミットメント・アプローチー

 

パフォーマンス心理学の研究で注目すべきことは、望ましくない思考や情動を抑圧したりコントロールしたりしようとする試みは逆説的効果を生み出すことを示している。抑圧やコントロールの技法は望ましくない認知-情動的活動が心の中に起こっていないかを検索するメタ認知的精査を引き起こし、その徴候でも見つけるとそれを意識化させる働きをする(Purdon, 1999; Wegner, 1994)。

 

 さらに、Clark, Ball, & Pape (1991)は、思考の抑圧やコントロールは、一層多くの望ましくない思考や情動の生起を引き起こすと述べている。望ましくない思考が活性化されると情動や生理的活性化が起こってくることがしばしばである。そして、過度な認知的活動と課題に不適切な注意の焦点づけが、課題に関連した注意と目標指向的行動を阻害するようになる。この結果が、dysfunctional performance (機能不全の実行)をもたらす。

 逆に、機能的な実行は課題に焦点づけられた注意(task-focused attention)を必要とすることが、実験データによって示されている(Barlow, 2002; Gardner & Moore, 2001)。このときの注意は外的な刺激や、選択肢や、随伴する出来事に向けられている。これに対して内的な思考や心理プロセスに向けられた注意は、自己に焦点づけられた注意(self-focused attention)と呼ばれている。

 このような観点に基づいて、Crocker et al. (1988)はバレーボール選手にストレスマネジメントの介入を行った。その介入法は現時点への注意力を高めるための瞑想法のような技法と、課題に焦点づけられた注意を高める方法と、情動への対処をパッケージとして含んでいた。この研究の結果はアクセプタンス技法の予測するものと一致していた。つまり、不安や否定的な思考には有意な低下は見られなかったけれども、成績は有意に向上していた。この向上は6週間後まで持続した。

「人間のパフォーマンス向上の心理学:マインドフルネス―アクセプタンス―コミットメント・アプローチ」(第2章要訳)

 

マインドフルネスについては日本語で書かれているものだとこの人のほんが最も権威があるが、最初の本はなぜか小説になっていて読みにくい。

 

 

なので、要約されているCDブックをおすすめします

 

 

科学的な「仕事のライフハック」全てを束ねるたった4つの概念を理解すればすべてのビジネス書がわかる

結論

出来るだけ学問的な背景、ないしは広範な調査的論拠のあるものをおき、かつパフォーマンスに直結するとされるものをリストアップすれば以下の4つになります。

・(a)傾聴・アサーション(最も基底的)

・(b)内発的モチベーション・フロー状態

・(c)デザイン思考・学習する組織・経験学習

・(d)習慣化・ゲーミフィケーション

・(e)マインドフルネス

は(a)は心理学寄りの分野、カウンセリングの技術から出た概念(b)が経営学の概念、(c)や(d)はどちらかといえば教育学に近い概念

ということで、3つのディシプリンがそれぞれ仕事に対してじっくり考えた結果といえるでしょう。これらの考えが入り混じり、具体的なシーンに適用されることで、新しい概念を生んでいきます。

(a)はそもそも人間と人間の関係一般に適応されるべきものであり、人間の好意一般にも拡張しえます。ですから、「職場の人間関係本」「営業相手と信頼関係を結ぶには」は当然として、ビジネスとは無関係な「カップルが幸せに過ごすには」「親と子供の信頼関係を」「ナンパで成功するには?」といった本でも出てくる概念ですから、圧倒的な応用力を持ちます。「傾聴」の有効性について、深く納得していることで、かなりの分野の本が読みやすくなるはずです。

その応用性の広さを表すために、「傾聴が人間関係の基底である」ということは、全く別のディシプリンである哲学でも主張されていることを示しましょう。

カントは「汝の人格やほかのあらゆる人の人格のうちにある人間性を、いつも同時に目的として扱い、決して単に手段としてのみ扱わないように行為せよ」といっています。

ドイツ観念論|目的の王国について|高校倫理|定期テスト対策サイト

(b)は経営学なのである意味仕事のライフハックの本流から出てきた概念と言えるでしょう。

Deci(1975)によると、内発的に動機づけられている活動とは「その活動そのもの以外に何も明らかな報酬がないもの」です。つまり、内発的な意欲を持つ人は"活動そのものから得られる楽しみのためにその活動に取り組んでいる"、"おもしろいから学んでいる"と言うことができます。

【最近気になっているキーワード】内発的動機づけと外発的動機づけ - Ylab 東京大学 山内研究室

(c)は「学習」という言葉が含まれていることからわかるように、「学習」についてのほぼすべての概念が流れ込んでいきます。「学習」の横には「勉強」があり、そして「練習」があり「習慣化」というジャンルがあります。ここで(c)と(d)の差は、習慣化は何をすべきかわかっているという前提、学習についてはある意味何をすべきかわからないなかで模索していくというイメージで使っています。勉強や練習、訓練といった言葉がその2つの間にあるイメージです。

 

(a)と(b)

→(1)コーチン

アサーションと内発的モチベーションを仕事や目標達成の話で落とし込む技術はコーチングといえるでしょう。アサーションまでは主流の心理学ベースのカウンセリングの話なのですが、コーチングの話になるとNLPアドラー心理学など非主流というか、科学的な実証とは別のロジックが出てくるという謎な点がありますが、背景にある概念としては、アサーションと内発的動機づけという、まあまあ安定した概念であるので、一定の信頼をおけると考えてよいでしょう。

→(2)心理的安全性

チーム論の根幹であり、アサーションコーチングが、グループフローを生むという感じの論調です。

→(3)小さな進捗・1on1

心理的安全性を理想の状態として上で、そこを目指すための仕組みという感じで出てくることもありますが、根本的にはアサーションの中での「傾聴」をビジネス的に落とし込んだ仕組みと言えます。「傾聴」で内発的動機を引き出す、という含意がある場合もあり、そうすると(b)の要素も強まってきます。

→(4)スプリント・アジャイル

→(5)強みを発揮/VIA-SMART/ストレングス・ファインダー

これも「傾聴」系の延長といえるのですが、仕事特有の概念とは思います。パフォーマンス、幸福感の両方の点で、自らの強みを発揮しながら仕事ができていると思えることはプラスの影響があるのです。

 

(c)学習について

 

学習や練習については、

・1万時間の法則

・メンタルモデル

・deliberate practice

といった概念が主要なものと言えます。この先に「記憶力」系の概念もありますが、仕事の場では記憶力そのものが問われることはないので、外しておきます(学習に焦点を絞った本では学習と記憶力両方が扱われることも多いです)

 

マインドフルネス

個人のピークパフォーマンスを出すためにマインドフルネスのことが言われることがあるが、これは私も学習中なので、トピックとしてあげるにとどめたい

 

ポジティブ心理学

→(1)収入と幸福感が比例しない

→(2)チームの人間関係は重要

読書術・メモ本・ノート本=インプット/アウトプット本まとめ

結論

読書術本=インプット本、メモ本=アウトプット本というイメージだが、結局お互いに重複するトピック

インプット=読書術本の勧めることはたいてい以下の通り

・(目次から)内容を事前に予測せよ

・著者の主張を抽象化し、今現在自分が抱える問題に活かせ

・人に教えられるように簡単に要約せよ

・同じジャンルの本は固めて読め

・メモをとれ

(なおこれは主にビジネス書は実用書を対象とした読書術であり、教養書はまた別になるが、個人的に悪いイメージがある(コンサル系の人:例えば瀧本哲史とかの言う教養はだいたい大学での真面目な研究をバカにして居る感じがある)のでそこはいったん、おいておく。)

だが、私の好きな「○○実験によると」タイプの話は異様なまでに少ない。(もっとも私の拘泥が異様という説もある)せいぜい、人に教えることは最大の学習である、といったことが言われる程度である。抽象化して活かせというタイプのアドバイスはなるほどというか、私は最初から複数の例から抽象化されていないと納得がいかないタイプなのだが、過去はそういう本は多くなかったことでいうと、ビジネス書を読むにあたっては自信で積極的に抽象化出来る人のほうが活かしどころが多いだろう。

ふんわりした分野なので決定的な本がないので散発的に紹介する。

インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式

 

素晴らしい本とは思わないが、1冊1冊の主張を「視点」と「法則」という風に、抽象化して把握し、自分の問題に活かせ、ということのみで1冊貫かれているので、とりわけこれが足りないと思われる方は読んでも良いだろう。

視点が固定化しないように、リストアップして眺めているというのは、ラテラル・シンキングとかでふんわり「前提を疑え」みたいに言われるのに対して、具体的な対処法だとは思う。

知的戦闘力を高める独学の技法

 

ビジネスの話の場で、ぱっと歴史の事例とかをひっぱってきたいタイプの方向け。(人文系の概念のことも出ているが、人文系の概念はもともと抽象化されているので、ある程度腹落ちしてれば、自然と思いつくのであんまり「よーし活かすぞ」みたいに意気込む必要もないのではないか。)

まず自分の勉強する範囲をちゃんと決めたほうがよいということを言っていて、それ自体はたしかにという感じもある。この著者自体のスタンスとしては、よくある「トップ1%になるより、2つのジャンルのトップ10%になったほうが希少性がある」みたいな感じで、人文知とビジネスを結びつけますよという感じ。上のように、どちらかというと歴史のシーンをぱっと持ってこれるというのは面白いとは思う(二方面作戦とか)が、うーんビジネスに役立つという観点からはやはり軍事戦略系や地政学系であってこそという感じもする。

上の本と比べると浅く広くトピックが扱われている(抽象化についても出ているが、当然『読書の方程式』からすればあっさりしている)ので、概論としてまず読むには悪くない印象。

学びを結果に変えるアウトプット大全

 

 

インプット系の本というよりはメモ術的な内容を含んだ上で、TODOリストやコミュニケーションなど、よくあるライフハック系の話が雑多にまとまった本。樺沢紫苑の本はこういう感じで相互に重複している(よく言えば、1冊あたりの独立性が高いので、1冊で完結するようになっている)。ノートは全部同じシリーズにとって、日付で管理する、なんていうのはわかりやすい。

 

超独学法

 

知的生産の技術

ノート術

TAKE NOTES!

 

 

すべてはノートからはじまる

 

どうやら理論編のようだ。理論が好きなタイプなのでぜひ確認したい。