超凡人サラリーマンのためのビジネス書ベスト100

意識が低すぎず高すぎず、大きすぎず小さすぎず普通の会社に勤めるサラリーマンが、大量に読んだビジネス書の中から本当に普通の人でも役に立つ、みんなが知らない意外な百冊を紹介していきます。

やり抜く力(GRIT)、意志力(GRITWILLPOER)、モチベーション管理系の本まとめ

 

こちらの3章があたっています。意志力

 

次におすすめなのは

 

 

です。

 

いわゆる成長型マインドセット(この本では対義語は証明型マインドセットとなっています)の良さについてはもちろん、かなり様々な目標達成の技術について書かれています。

 

おすすめでないのは、

 

 

こちらで、やってのけるを読めばほご不要な内容かなと思います。

 

タイトルに入っていないのでわかりにくいのですが、実は下記はWillpower Instinct(意志力の本能)というタイトルの本で、全編がwillpowerにあてられています。やってのけるに比べると実践的な落とし込みが弱いとは思いますが、興味があれば読んでもいいとは思います。

 

意志力の限界を指摘した本もあります。

 

現代はWillpower Doesnt Workだそうで、環境の重要性をときます。

が、「人は付き合う人の平均」なんていうのは、自己啓発の定番ネタで

 

にもでてきますし、住む場所と年収の相関なんていうのも、国内のデータの本もありますよね

 

 

 

 

president.jp

 

いわゆる「引き寄せの法則」でも付き合う人をどうこうという話がでてくるんじゃないでしょうか(ちょっと詳しくないので聞きかじりですみません)

 

8章には、WOOPや実行意図、IF=THENプランニングといった定番ネタもでてきます。

全体では、割とよくある自己啓発本ですが、一応大学の先生が書いています。ただし、権威ある大学の先生というよりは、エッセイスト的な感じを受けました。根拠などについても詳細に示されることはなく、ほとんどが他の本でも摂取出来る要素といえばそうですので、とりわけ読んだほうがいいというわけでもないと思います。

 

具体的な目標達成本の決定版

 

 

実は上記の本に比べて圧倒的に具体的に落とし込まれているのがこれです。今すぐ試す!ということでいえばこの本しかないでしょう。

 

目標達成系自己啓発本:NLPは疑似科学か? あるいは科学的な「成功法則本」は存在するか?

目標達成系の自己啓発本って実はコーチングじゃない?

 

 

 

が、実はほぼ同じ内容でした。著者もふたりともコーチングをやっていて、背景にはNLPがあるようですね。

NLPとは? 疑似科学

NLPは、心理学のベースを持ちつつ、割と古い時代の知見に由来するものなので、疑似科学とされることもあります。精神分析が考案当時は医学の一環でしたが、今は非主流であることと似ています(日本以外ではいまだに結構メジャーというか、南米とかではかなり病院があるようですが。逆に日本でも、臨床心理士の教科書に森田療法が載っていたりと、必ずしも科学的な背景を持たないものが一定のリスペクトを受けてはいます。)

 

 

 

自己啓発本では、タイトルとかに載っていなくても、定番のネタです。逆にタイトルにNLPを謳ったものではベストセラーはないような気もします。

応用範囲も広く、ビジネスでの交渉術系、人とのコミュニケーション系、リーダーシップ系、恋愛に応用してナンパの本なんていうのもありますね。

心理学とNLPを同一視したり、その一分野としたりしている書き方の本は、ある意味学問的な厳密性はないと思って良いと思います。最近の自己啓発本エビデンスベースのものが多いので、そちらより胡散臭いと思う感覚があるのは非常に妥当だと思います。

 

ある意味胡散臭さを印象づけるために挙げると、この著者は「NLPナンパ」を唱えています(著者は慶應義塾出身だそうです)。より新しいナンパ本の系統の「恋愛工学」流派でもちょっと入っているのかな? NLPという単語が出てきたか、記憶にないです……。

 

 

こちらは定番のシリーズですが、NLPネタは3冊出てるので、人気があるのだと思います(この本はわかリ易いいい本だと思います)

これらの本はNLPを背景にあるから嘘?

個人的には、よりよい本があればそちらを探すのだが、実はない。なので、NLPコーチングも悪くない、というスタンスです。

個人相手に具体的に働きかけるテクニックで、かつ著者が複数人をコンサルタントした経験がある、(セミナーやってるだけ、よりは良さそうです)かつ、訂正可能性がある中での試行錯誤をもとにしている(スピリチュアル系は、本人が勉強しているつもりでも、試行錯誤の中で良くなっていく、ということはないので、この点ではNLP系のほうがややましでしょうか。)という点で、NLPコーチング系の本は、悪くはないと思います。

コーチングは、講演活動のみとか、占いとかよりはかなり具体的で、目標が達成できたかどうかという結果がありますから、訂正可能性のある営みだとは思います。

ちゃんとした心理学ベースの知見が日々更新されると様々あるわけですが、結局こうしようぜ!という実践的なまとめを求めると、著者の経験の多寡で判断せざるを得ないと思うのですね。

Daigo本とか樺沢紫苑とかは、NLPネタは多分あんまりないと思うんですが(少なくとも樺沢紫苑は医師であり、どちらかといえば脳科学寄りの知見をベースにしていますので、読んでいる限りNLPネタはないと思います)、基本的には科学的知見+個人の経験です。樺沢紫苑の場合は医師なので臨床的な知見もありますが、健康(特にメンタルヘルス)に関わること以外でいうと、自分の経験がベースになっているはずです。Daigo本はかなり売れていると思いますが、指導をしているわけではないので、あくまでまとめ本になります(といっても、これは海外の自己啓発系の本も同じです。ダニエルコイルとか。ですから別にいい悪いではなく、好みの問題です)。

ここで、あくまでまとめ本を選ぶか、学問的な厳密性(正直当該分野の専門家が書く場合以外は、ただの切り貼りだと思いますけどね)を犠牲にしつつ、ある程度の数の実践経験がある人を選ぶかは、個人の趣味の問題ではあろうと思います。

 

 

 

 

 

 

学問的に厳密なコーチングをしている人がいればいいんですが、私はまだ見つけてはいません。NLP以外でいうと、アサーションがベースになっていることが多いかなとは思います。アサーションはまさに臨床心理士なんかでも必ず出てくる概念ですから、NLPよりかなりエスタブリッシュメントと思っていいでしょう(というか、コミュニケーション系の自己啓発本を読む人で、アサーションのことをよく知らない人は、一度まとめて読んだほうがいいです)

 

こちらは割とアサーション寄りだった記憶があります。

 

いつものシリーズです。とっかかりとしては素晴らしい内容です。

 

 

これはスポーツ選手のコーチですが、理論的なコーチングを学んだ方なので、スポーツの例のほうが見に入るという方はこちらを読むとよいでしょう。

コーチングとリーダーシップについて

コーチングについて私はさほど知識があるわけではありませんが、チームワークについての本を読んだときに、リーダーの基本的なスキルとしてコーチングの技術があげられていましたので、いわゆるリーダーシップ系の本でも近いネタはあるかもしれません。

(すみません、どの本か思い出せず……。見つけたらリンクします)

 

ただし、チームワーク系の本はいわゆるGoogle系の心理的安全性が今は主流なので、あんまりこのあたりちゃんと書いている本もありません。ですから、トップに挙げた本を読んでみるのもいいとは思います。

 

 

 

ノート術系

これは全然詳しくないので、そのうち埋めるために項目立てしたものですが、目標達成系の本にはノート術とでもいうべきジャンルがあります。どうもNLPと習慣化ネタ、イメージの力ネタなんかを具体的に落とし込むとこういった本になるようです。私はまだあまり読んでいませんが、著者が実践指導した人が多いなら、案外悪くないのかもしれません。

 

 

 

WOOPによるネガ潰し

ノート術に関連するもので注目すべきものを見つけたので追記します。WOOPです。

WOOPについては

 

 

こちらの本の中に登場しています。3章がいわゆるGRITやWILLPOWER系の自己啓発について科学的根拠を探す内容になっています(この本では、各章がいわゆる自己啓発本=SELFHELPのジャンルに対応している本で、総まとめ的になっています。)

 

WOOPで言われているのは、いわゆる夢を達成した姿を思い描くだけではダメで、その障害を具体的に阻むものをイメージし、潰すようにアクションに落とし込むことが必要だということです。wish outcome obstacle planの略でWOOPとのこと。obstacleがないとダメだというのが新味ですね。

planに落とし込んでからはいわゆるGRIT系だったりWILLPOWER系の本が使えると言って良いでしょう。

 

 

具体的に目標が定まってからの意志力・GRIT・目標設定系については、いわゆる疑似科学っぽい本ではなく普通の本が一通りあるので、別の記事にまとめています。

やり抜く力(GRIT)、意志力(GRITWILLPOER)、モチベーション管理系の本まとめ - 超凡人サラリーマンのためのビジネス書ベスト100

 

脱線しました。

WOOPの法則については、下記の本が提唱者ということで紹介されています。

 

 

が、NLP系として紹介した上述の本に近い概念が登場しています。

いわゆるメンタルブロックやスコトーマ(『神メンタル』はこれを使っています。あとは苫米地英人もスコトーマという言葉を使うようです。苫米地英人は、政治的な発言があったり、なんだか偏った本が多くて、自己啓発本の著者の中でも私は敬遠してしまっていますが……。)がそれにあたります。

そこでは「思い描くだけでいい」だったりするのですが、実際は思い描けない、なぜかというとメンタルブロックがあって……という論法があり、NLPでそれをどうやって外すかというような流れになっていきます。

ただし、あくまで思い描くだけでいいとなっているのは少しスピリチュアル系で、コーチング系だとアクションに落とし込むイメージがあります。

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

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ですから、目標達成系でWOOP系+GRIT系のノート術があってもいいかなと思ったのですが、果たして、メンタリストDAIGOがそのようなノート術を出しています。

 

 

まだ内容が確認できていませんが、現状で一番疑似ではない研究に基づくノート術なので、まずノート術がほしいという場合はここから手を付けていいのではないでしょうか?

 

と思っていたのですが、実際、ノート術のベストセラーと思われる原田隆史の本は比較的WOOPに近い形式になっています。

 

 

オープンウィンドウ64は、苫米地英人も近いことを行っていたと思いますが、目標からアクションまで複数の経路で落とし込むメソッドですね。大谷翔平選手の名前を使って近頃の書店では平積みにされていますが、それ以前から人気のある著者だと思います。

 

ということで、DAIGO本の欠点としてやはり実践が弱いというところがありますが、DAIGO本含めて理論的な本と往復しつつ(私もある程度根拠がないと納得できないので)、こうした実践的なコーチングをしている人の本で実際に落とし込む、というのが、よきところなのではないでしょうか。

ジョブ理論の一番大事なことは日本人の本2冊が教えてくれた

 

 

このタイトルすごいんですよ「イノベーションを予測可能にする」って書いてるのに、読んだあと、予測できる方法なんて全く分からないです。

シェイクのエピソードがどこでも引用されてるわけですが、あれと「イノベーションの予測可能性」を結びつけるのは、凡人には無理でした。

 

で、タイトルの日本人というのは朝野 熙彦さんです。この方は、マーケティング・リサーチのコンサルティングをされてるのかな? 学者さんなんですが、現場に入ってやってらっしゃるので、非常に具体的なアドバイスをくれます。

(確かクリステンセンもそういう感じというか、ハーバードの経営学者は割とそうらしいんですがね)

ja.wikipedia.org

 

朝野さんがどれかの本で(ごめんなさい今書庫で探してるので見つけたら正確に抜粋します)「ジョブ理論の要諦は、ジョブに対して手段が雇用または解雇されるという考え方によって、市場規模が事前に推定出来ることにある」こう書かれていました。

わかるでしょうか? 要するに、空から何かが生み出されてうおーーみたいに人々が熱狂する、みたいなイノベーション観(iphoneとかそんな感じしませんか?)ではなくて、すでにジョブは人々の間に存在して、それを解決するために人々は何かをしている、それを代替する形で新商品が現れるので、もともとジョブに対応していた人の人数で市場規模は推定出来る、というわけです。(あとは、それにどの程度の値段を払いたいか、というのも事前に調べることができますね。電話をしている人の人数も、メールをしていたかつたとえばPCの前にいない時間=移動時間がある人っていうのも事前に調べることが出来ます。すると、移動中に電話をしたいとか、メールをしたい人の人数っていうのは事前に想定出来るわけです。)

つまりジョブ理論というのは「解雇」のほうがキモなんですよね。「解雇」があるから推定ができるという。

 

で、これを日本の本では「ニーズ」というふうに言ってきました。ニーズによる市場推定について触れている本としては

 

 

 

こういう本もあります。これも企業の新商品開発のコンサルティングを長くされている方の本です。この方はご自身で事前にどのようにジョブが雇用されているかから、新商品の市場規模を推定出来ると明確におっしゃっています(その「フォーミュラS」というのは非公開なのでコンサルしてもらわないとわかりませんが……)

 

「要所だけ抑えとけばいい」系の本はだいたいこの3種類

「要所だけで大丈夫」本はTOC系、仮説スタート系、システム思考のだいたい3種類

○○だけでいい!って魅力的ですよね。

生産の流れのボトルネックを突き止めろ系=TOC(制約理論)系

 

 

これは結構業種によって使える使えないはある部分もあるんですが、まずメーカーの生産プロセスとかを想定した本です。材料から最終工程までものが流れていく前提で、ボトルネック以外を改善すると在庫がたまるだけだから、ボトルネックの改善に力を注げって話ですね。

最初に最重要課題を決めて決め打ちでいけ系=イシューからはじめよ系

 

 

イシューからはじめよは典型的なコンサル系で、ある意味時短主義というか。問題解決=最初に仮説を立てろというヤツです。

これってインタビュー本とかにも書いてある話で、記者は最初にストーリーを作っていけ、ってやつです(でもこれってマスコミ批判とかでもよく言われるやつなんですよ、相手の話をちゃんと聞けよっていう。だからコンサルにせよ前提として基本的な事実は事前にちゃんと把握するというのがあって、それが私は超凡人が新ジャンルに乗り出すときに本当に当てはめられるのかなあ?と思うところではあります)。

てこの原理を使え系=システム思考系

 

 

ループ図みたいなのを書いて、要所から変えていこう、という話で、私が「要所だけおさえたら簡単にすごい成果が出る!」という嘘みたいな話に応えているのはこのジャンルかなと。

ただ、問題の前提となっている構造によるんですけどね。当たり前です。どんな問題でもてこの支点があるわけではないという。

ただ、KPI本とかの前提としてこういうものを読んでおくのは意味があるんじゃないでしょうか。

WEB記事で読んどけばいいビジネス書の名著はこれだ

読まずに済むなら読まずに済ませたいビジネス書を読んだ人がまとめます

WEBで記事さえ見とけばいいってものは割とあるので、読みやすい記事とともに紹介します。でも、逆にWEB記事で納得行かなかったとしたら、ご自身にとって大事なこと(全く新しい視点とか、業務の中で盲点になっていること)かもしれないので、あえて買ってじっくり読むのもありかもしれません。

目次

 

イノベーションのジレンマ』M.クリステンセン

mba.globis.ac.jp

 

 

 

クリステンセンのイノベーションのジレンマはもうフレーズとしてもめちゃめちゃ頻出ですし、クリステンセンの本自体もかなりたくさんあります(イノベーションの~~~とかがたくさんあります。

 

イノベーションのジレンマイノベーションの解→イノベーションの最終解

 

 

とくると(当然このあとにも本があり、中にはヒットした『ジョブ理論』もある)、もはや『もっとあぶない刑事リターンズ FINAL』みたいな感じです。

ですが、イノベーションのジレンマの議論はシンプルで一度飲み込めばいつでも想起出来る話であり、かつ、「だからこうしろ」という部分については意見が割れています。なので、「こういう間違いに陥りやすい」という意味で一度話を把握しさえすればよい話で、上のような整理された記事を読んで納得がいけば、それで済む、という話です。

ある意味コスパのいい議論というか。

 

面白いけど「成功した企業はすげー」ってなるだけの本

 

模倣しにくいというところがキモなんですが、まあ一気通貫してるから、って感じで、マニュアルにはならない感じ。

読み物としては抜群です。

 

 

 

起業ってめーーっちゃ大変、ということがわかる本。

社内起業でも相当ガチな場合以外はかえって挫けそう