超凡人サラリーマンのためのビジネス書ベスト100

意識が低すぎず高すぎず、大きすぎず小さすぎず普通の会社に勤めるサラリーマンが、大量に読んだビジネス書の中から本当に普通の人でも役に立つ、みんなが知らない意外な百冊を紹介していきます。

ジョブ理論の一番大事なことは日本人の本2冊が教えてくれた

 

 

このタイトルすごいんですよ「イノベーションを予測可能にする」って書いてるのに、読んだあと、予測できる方法なんて全く分からないです。

シェイクのエピソードがどこでも引用されてるわけですが、あれと「イノベーションの予測可能性」を結びつけるのは、凡人には無理でした。

 

で、タイトルの日本人というのは朝野 熙彦さんです。この方は、マーケティング・リサーチのコンサルティングをされてるのかな? 学者さんなんですが、現場に入ってやってらっしゃるので、非常に具体的なアドバイスをくれます。

(確かクリステンセンもそういう感じというか、ハーバードの経営学者は割とそうらしいんですがね)

ja.wikipedia.org

 

朝野さんがどれかの本で(ごめんなさい今書庫で探してるので見つけたら正確に抜粋します)「ジョブ理論の要諦は、ジョブに対して手段が雇用または解雇されるという考え方によって、市場規模が事前に推定出来ることにある」こう書かれていました。

わかるでしょうか? 要するに、空から何かが生み出されてうおーーみたいに人々が熱狂する、みたいなイノベーション観(iphoneとかそんな感じしませんか?)ではなくて、すでにジョブは人々の間に存在して、それを解決するために人々は何かをしている、それを代替する形で新商品が現れるので、もともとジョブに対応していた人の人数で市場規模は推定出来る、というわけです。(あとは、それにどの程度の値段を払いたいか、というのも事前に調べることができますね。電話をしている人の人数も、メールをしていたかつたとえばPCの前にいない時間=移動時間がある人っていうのも事前に調べることが出来ます。すると、移動中に電話をしたいとか、メールをしたい人の人数っていうのは事前に想定出来るわけです。)

つまりジョブ理論というのは「解雇」のほうがキモなんですよね。「解雇」があるから推定ができるという。

 

で、これを日本の本では「ニーズ」というふうに言ってきました。ニーズによる市場推定について触れている本としては

 

 

 

こういう本もあります。これも企業の新商品開発のコンサルティングを長くされている方の本です。この方はご自身で事前にどのようにジョブが雇用されているかから、新商品の市場規模を推定出来ると明確におっしゃっています(その「フォーミュラS」というのは非公開なのでコンサルしてもらわないとわかりませんが……)